【DTMブロガーちゃんねこが解説】初心者におすすめ音源系フリープラグイン3選

DTMブログ運営者のちゃんねこさんが、DTM初心者向けにプラグインとは、という質問へ回答。合わせて音源系の無料プラグインも紹介!

記事の執筆者:ちゃんねこ

DTMブログ「ちゃんねこDTM」の管理人。自身曰く「下手くそなり」に、DTM初心者に役立つ情報を発信している。

ブログでは主に機材やソフトのレビュー、使い方の解説記事が公開されている。また、YouTubeの動画付きで実際に作曲をしている様子を解説したものもあり、一連の流れを知りたい人におすすめ。

ちなみに上の画像の猫は近所のネコだそう。

はじめに

年々プラグインのレベルが上がり、相場価格は下がってきたことにより、フリーでも驚くほどレベルの高いプラグインが増えました。

最初から有料を買ったほうがいい、という考えもあると思いますが、そもそも有料の機能やクオリティが必要なかったり、有料の多すぎる機能が逆に分かりづらくなってしまう場合があります。

フリーを使ってそれらが分かってから、有料に手を出しても遅くはないのではないでしょうか。


この記事では

・プラグインとは
・プラグインの種類
・フリープラグインのメリット・デメリット
・初心者におすすめ音源系フリープラグイン

について書いていきます。

DTMを始めてやっていくと必ず耳にするのが「プラグイン」という言葉です。DAWで曲を作るにあたって無くてはならないプラグイン。

そもそも「プラグイン」とはなんのことでしょうか。

プラグインとは

プラグインとはDAWの機能を拡張するソフトです。DAWで曲を作るに当たって無くてはならないものです。

曲が料理ならDAWが台所でプラグインは食材や道具といった感じでしょうか。

DAWで使われるプラグインは主に3種類あります。

1.音源系
2.エフェクト系
3.ツール系

1.音源系

シンセやドラムなど楽器や効果音などを出す役割を果たします。
料理でいうと食材になります。

2.エフェクト系

コンプレッサーやディストーションなど、音源が出す音やRecした音を変化させ加工します。料理でいうとフライパンや包丁などの道具です。

3.ツール系

スペクトラムアナライザやリファレンスプラグインなど、音を出すことも変えることもしませんがあると便利なプラグインです。

料理でいうと、はかりや温度計、タイマーでしょうか。

ここでフリープラグインのメリット・デメリットを把握しておきましょう。

フリープラグインのメリット

・無料

当たり前ですね(笑)。ですが、これが一番のメリットです。無料だとハズレを引いてもノーダメージなのがいいところです。使ってみて「思ってたのと違う。」と思っても、他のプラグインを好きなだけ試せることが出来ます。

初心者には、何が必要で何が不必要なのか判断する力は少ないです。その状態で有料プラグインを買うことはリスクといえます。

また、金銭面の負担もありません。

・いい意味で機能が少ない

フリープラグインには元々、フリーを前提に作られたプラグインと、有料プラグインの機能制限版のプラグインがあります。

前者はシンプル、後者は機能や種類が少ないなどの制限があります。初心者に、複雑で多様な選択肢を与えても混乱することのほうが多いでしょう。最初は基本的な使い方を覚えるので精一杯ですし、多種多様な機能を必要とすることは少ないのではないでしょうか。少ない選択肢の方が迷う必要はなくなります。

フリープラグインのデメリット

・悪い意味で機能が少ない

上であげたメリットですがデメリットにもなります。プラグインに必要な機能がないことがわからずに、悩み使い続けた場合、時間の無駄になってしまいます。

自分のやりたい事が明白で、それが有料にしかないものであれば有料を選んでしまったほうがいいでしょう。

また、機能だけならいいですが、プラグインによっては使える音域に制限があるものがあります。

・音が悪い

これは、仕方のないことですね。どうしても無料のもののほうが音が悪いものが多いです。しかし、古い有料プラグインよりは無料のほうが音が良くて使いやすい、ということもよくあるので、固定観念にとらわれず判断することが重要だと思います。

・使いづらい

これは一概に言えないのですが、フリープラグインは有料とは違い、お金も時間もかけず作られていると思われます。

有料では、かゆいところに手が届く利便性を有しているものが多いです。例えば「SUPERIOR DRUMMER 3」は、自分でパターンを打ち込んでMIDIパターンを検索できたり、キックを2つ重ねるなど柔軟なルーティングが出来きたり、プラグイン内でのMIDI編集できるなど、無料でこれほど利便性が高いプラグインを私は知りません。

・VSTのものが多い

フリープラグインの多くはVSTという規格のものが多いです。
DAWによっては対応していないので注意が必要です。

初心者におすすめの音源系フリープラグイン

普通のおすすめフリープラグインとは違い、初心者におすすめするにあたって重要なポイントは「使いやすさ」だと思います。

普通はプラグインの重要なポイントとして、「音質」が上げられますが初心者にとって最初の壁は「使い方」だと思います。

最初はなるべく簡単なもので覚えて、慣れてから広げていけばいいのです。
そして、いくつもプラグインを使うより、少ないプラグインを使いこなす方が、質も時間に対するパフォーマンスも良いものになるでしょう。

それでは初心者におすすめの音源系フリープラグインを紹介していきます。

KOMPLETE START

おすすめフリープラグインの大本命。Native Instrumentsという大手メーカーが無償で提供している音源とエフェクト集。

7種類のシンセサイザーや総合音源、アンプシミュレーションなど大盤振る舞い。最初は、拘らなければ音源はこれだけで完結できるのではないでしょうか。

これに含まれる「Kontakt Player」は、無料、有料問わず多くの音源で使うので必須ですし、使い方を覚えると後々楽です。

Spitfire Audio Labs シリーズ

本格的なオーケストラ音源を有料で販売しているメーカーの無料シリーズ。

こちらは使い所は限定されますが、音はとてもいいです。
また、音が変えられる設定が少なく非常にシンプルです。こちらの音源は上で上げた「Kontakt Player」を使用します。

MT Power Drum Kit 2

生系のドラム音源。ロック寄りな音ですが、最初から出来上がった音で難しいミックスが必要ありません。

KOMPLETE STARTにも生系のドラムは含まれていますが、あまりいい音とは言えません。
またMIDIパターンが含まれているので、ドラムの打ち込みがわからない人にも便利です。

最後に

今の時代、レベルの高いプラグインがたくさん無料で配布されています。
初心者が選ぶ際は、「音」よりも「使いやすさ」で選ぶといいと思います。

音マグ編集部より一言

DTMの先輩であるちゃんねこさんに、プラグインについて解説して頂きました!無料で使用できるプラグインもあって、お得な気分になりますね!

早速DAW上でおすすめ無料プラグインの音を鳴らしてみましょう!

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