【DTMerカンナミユートが解説】ベーシストからDTMerになって変わった4つの事

元はバンドでベースを担当していたカンナミユートさん。現在はDTMerとして音楽制作に取り組んでいます。その経緯やDTMに取り組むようになって起きた変化を解説してもらいます。

記事の執筆者:カンナミユートさん

ベーシスト兼DTMerのカンナミユートさん。学生時代にベースを始め、バンド活動でレコーディングに取り組むにあたってDTMに興味を持つ。その後はDTMの方にのめり込み、ネット上で音楽活動開始。

自身のブログ「函南助教授の音遊び」では、LogicというDAWソフトの使い方や、DTM機材のレビューなど、自身の経験に基づいた情報を発信している。

また2018年には自身の制作した楽曲で初アルバムもリリース。

はじめに

こんばんは。ベーシスト兼DTMブロガーのカンナミユートと申します。

私は、学生時代にバンドでベースを始め、バンドのレコーディングの為にDTMを始めました。そしてDTMにのめりこみ、バンドを辞め、今ではインターネット上で一人で音楽活動をしています。

そんな私ですが、DTMを始めた頃はベースしか弾くことが出来ませんでした。しかし今では、DTMで作詞作曲・ミックス・マスタリングまで、全てのレコーディング工程を一人で行い、音源販売やDTMブログを運営するまでに至りました。

今回は、そんな私の経験を踏まえ、「ベーシストからDTMerになって変わった4つの事」について書かせていただきます。

1.音楽家としての幅が広がった

DTMを始めて変わった事で、一番良かったところは、音楽家としての幅が広がったことでした。

私がDTMでの作曲を始めた時に一番感じたのが、「ベース以外全然わからない」ということでした。自分の好きな音楽を、曲全体で再現する知識がないのです。

例えば、曲全体に関わる部分だと、「ステレオ感の出し方」や「各パートの音のバランス調整」、細かい部分だと、「ドラムフィルのバスドラの位置」「ギターの音作り」「ボーカルのハモりの入れ方」などが該当します。いずれも、ベースを弾いていただけでは必要のない知識です。


逆に、自分に出来ることは、「楽曲へベースラインの入れる」「ベースの音作り」だということを認識しました。

このように、自分に何が出来て、何が出来ないかを認識すれば、次に何を覚えればよいかが明確になります。後は、わからないことを調べるインプットの時間です。今はインターネットさえあれば、情報はいくらでも転がっています。

それらを調べていくと、調べている途中で、またわからないことが発生します。そして、それを調べる。これの繰り返しです。


ここが一番楽しい時間で、夢中になりました。気が付いたら、一曲丸々一人で作れるまでになっていました。

2.自宅での楽器演奏方法

DTMを始める以前、自宅でベースを弾くときは、空弾きか、小型アンプで弾くしか方法がありませんでした。空弾きでは臨場感が出ないし、アンプは自宅ではうるさい、というデメリットがあります。(アンプにヘッドホンを挿す方法もあるが、楽曲に合わせることは難しい)

しかしDTMなら、ヘッドホンを使えば、いつでも楽曲に合わせながら演奏することが出来ます。DAW(パソコン上で音楽を作るソフトウェア)を使えば、ドラムのみに合わせたり、ワンフレーズをループで弾いたりと、応用も効きます。

また、色々なアンプやエフェクターのシミュレーターを手軽に試せるのも良いポイントです。ハードで購入したら数万円するようなアンプやエフェクターの効果を、DTMなら気軽に試せます。

最近では、ベースにディレイをかけたり、低音と高音で二本のベースを重ねたり、音遊びを楽しむのがささやかな趣味だったりもします。こうゆう遊びから生まれるインスピレーションもあるのです。

3.音楽への取り組み方

一つ誤算だったことは、バンドを辞めたくなってしまったことです。バンドのレコーディングの為にDTMを始めたのに、そのDTMでバンドを辞めたくなるとは、本末転倒でした。

先にも書いたように、私はDTMを始めるまでベースしか出来ませんでした。しかし、DTMを始めたことによって、ベース以外も全て出来るようになりました。全て出来るということは、全てを自分の思い通りに出来るということです。


私は元々、バンドでの活動はLIVEパフォーマンスよりも、楽曲をメンバーで詰めている時や、レコーディングの方が好きでした。全てを思い通りに出来るようになったことにより、それらをバンドでやる必要がなくなってしまったのです。


むしろ、いつでも自分の好きなタイミングに出来るDTMのほうが、バンドよりも楽しくなってしまったのです。

もちろん、バンドで他人のクリエイティブな部分を見ることは、自分にとってすごく刺激になるのは間違いありません。ただ、それは「バンドでなくても出来るよね」という話です。

例えば、バンド解散後の今でも、元バンドメンバーと、パソコンの画面を共有し、パソコン上で通話しながら、自宅でレコーディングをしたりしています。


勘違いしないように言っておくと、バンドが嫌いになった訳ではありません。今でもたまに友人とスタジオに入ったりするくらいには好きではあります。

4.音楽でお金が稼げるようになった

バンドをやっていた頃は、スタジオで練習するにしても、LIVEを行うのにも、何かとお金がかかっていました。当時は趣味としてやっていたし、そこに疑問を抱いていませんでした。ただ、よく考えてみると、お金を払って音楽をやっていたということになります。

それが、バンドを辞めてDTMを始めてから、楽曲販売・DTMブログ・音楽関連の記事の寄稿などで、お金を稼げるようになりました。

バンドを辞めたら、音楽でお金を稼げるようになってしまったのです。

おわりに

いかがだったでしょうか。私がベーシストからDTMerになって変わったと感じた事は、以上になります。DTMを始めれば、音楽家としての視野が広がるのは確実です。この記事を読んだベーシストの方で、少しでもDTMに興味を持ってくれた方がいれば幸いです。

もし興味がありましたら。私のブログ「函南助教授の音遊び」にもお越し下さい。主に、DTMやベースの事について記事を書いております。

「函南助教授の音遊び」管理人:カンナミユート

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