【初心者向けドラム用語集Part2】ドラムの基本・有名な奏法まとめ【10選】

ダブルストローク、アップダウン奏法、フラムなどドラム初心者が押さえておくべき奏法を10個紹介。レッスン動画や教本を読む際に役立ちます。

シングルストローク

シングルストロークとは、一回の腕の振りで1打叩く奏法です。ドラム演奏において最も基本的な叩き方になります。ロックやポップスでは、このシングルストロークだけで叩く曲も多いです。

わざわざシングルストロークという名称が付いている理由は、1回の動作で2打3打叩く奏法があるため。例えば、ダブルストロークでは、指の動きを活用して1回の動作で2打叩きます。

ドラムの基礎練習でよく行われるのが、シングルストロークで右手と左手で交互に叩くというもの。これは実際の曲中でもよく行う動作なので、毎日コツコツと練習する必要があります。

尚、右左と交互に叩くスティッキングの事を「オルタネイティブスティッキング」と呼ぶので、こちらも覚えておくと良いでしょう。

アップダウン奏法

アップダウン奏法とは、1回の手の振りで2打叩く奏法のこと。腕を振り下ろすタイミングで1発、腕を持ち上げる動作で1発叩き込みます。

アップダウン奏法の特徴は、1打打つ感覚で2打叩けるところ。これにより長時間叩いても疲れにくくなります。

アップダウン奏法は、主にハイハットやライドシンバルでリズムを刻む際に用いられます。

エイトビートでは、ハイハットを8分で刻み続ける必要があり、早いテンポになると疲れてしまいます。アップダウン奏法を用いると、4分音符で叩く感覚で8分音符を刻めるため、疲労感がぐっと減ります。また、自然とハイハットに強弱が付くので、心地よいリズムを刻む事が可能です。

上手いドラマーの方は、このアップダウン奏法を駆使しているので、是非演奏動画をチェックしてみて下さい。

オープン奏法

オープン奏法とは、バスドラムの演奏法の一つ。ビーターが打面にヒットした後にすぐにビーターを打面から離す事で、音の響きが良くなります。逆に、ビーターを打面に押し付ける奏法を「クローズ奏法」と呼び、オープン奏法と比較して詰まった感じの音になります。

オープン奏法は、ジャズドラムのテクニックの一つである「フェザリング(四分音符でバスドラムを刻む)」でよく用いられます。

リムショット

リムショットとは、スネアドラムの円形の枠(リム)を叩く奏法です。スネアドラムで行う場合が殆どですが、タムタムやフロアタムでリムショットをする人もいます。

リムショットは、「オープンリムショット」「クローズドリムショット」の二つがあります。オープンリムショットでは、リムとヘッドを同時に叩く事で、甲高い大きな音を鳴らします。この奏法は、ロックドラムのバックビートでよく用います。

一方、クローズドリムショットは、スティックの端をヘッドに付け、リムをコツコツと叩きます。主にボサノバやラテン系の音楽で多用します。

ダブルストローク

ダブルストロークは、一度の動作で2打打つ奏法です。人によってやり方は様々ですが、1打目は腕の振り下ろしで叩く、2打目は指で弾いて叩くという方法が一般的です。

ロックドラムではあまり用いる事はありませんが、ジャズやマーチングドラムなどでは頻繁に登場します。

モーラー奏法

モーラー奏法とは、腕の回転を用いて叩く奏法のこと。この奏法の生みの親は、サンフォード・モーラーだとされており、彼の弟子たちがモーラー奏法と名付けたとされています。

モーラー奏法はボリュームが大きく、アクセントが付けやすいという意見が多く、海外のトップドラマーの方々も積極的に取り入れています。また、日本でもモーラー奏法の研究を行うプロドラマーの方がたくさんいます。

特に、K's MUSICは独自に開発した応用モーラーを教えているドラム教室としてドラマーの間では有名です。

フラム

フラムとは、本音符の前に付ける1打の装飾音符のこと。よくマーチングドラムで用いられ、「タラッ」という感じの音が出せます。シングルストロークでは表現できない音を出せるのが魅力です。

尚、ロックドラムの場合、装飾音符と本音符がほぼ同時にショットされる場合が多く、ほぼ両手打ちに近い状態となります。

ドラッグ

ドラッグとは、本音符の前に装飾音符を2打加える奏法のこと。通常、32分音符で読み替える事が出来、片手で2打ショットします。これもフラムと同様マーチングドラムでよく用いられます。

また、バスドラムでドラッグを行う場合も多々あります。

ラフ

ラフも2打装飾音符を加える奏法ですが、両手で1打ずつ行う点でドラッグと異なります。場合によっては3打以上の装飾音符を叩く事もあります。

ロール

ロールとは、細かい音符を鳴らす奏法のこと。スネアドラム上で演奏する事が多いですが、タムやハイハットで活用する事もあります。

ロールにはいくつかバリエーションがあります。ドラムセットでよく最もよく用いるのがオープンロール。オープンロールは単にダブルストロークを早く行うというもので、手順は「右右左左右右左左…」という風になります。

次によく耳にするのがクローズドロール。クローズドロールは一回のストロークで3打以上叩き、波のような「ザーッ」という音を奏でます。バズロール、プッシュロールといった名称で呼ばれる事もあります。

その他に、シングルストロークを高速で行う「シングルストローク」やトリプルストロークを高速で行う「トリプルストロークロール」があります。

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