【ベーシスト坂本が解説】初心者が効率よく上達するために!基礎練習との付き合い方

ベーシスト・ベース講師でもある坂本拓さんが、ベース初心者が自身の経験をもとに基礎練習の大切さ、やるべき理由を解説!

記事の執筆者:坂本拓

神戸・三宮エリアでのベースレッスンや、ジャズバーでのセッションライブなど幅広く活動するベーシスト。

大学入学時(19歳)でベースを始めた、という経験を活かした、初心者の焦りや不安に寄り添った指導が特徴。

自身のtwitterやブログでは、レッスンの様子やセッションライブのスケジュール、ベーシストに役立つ情報を発信。ジャズ・ブルース系の内容が多く見えるが、もちろんレッスンではポップスやロックなど多様なジャンルに対応している。

はじめに

はじめまして!ベース講師の坂本拓です。

今回はベース初心者の方向けに「どんな練習をすればいいか?」について自分の経験を基に書きたいと思います。

それと合わせて「どうすればより効果的に上達できるか?」という良い練習環境作りの方法についても解説しようと思います。

1.自分がやりたいこと、楽しめることを練習する

いきなり結論から話します。練習は「基本的には」自分がやりたいこと、楽しめることをやればいいと思います。


え、基礎練習はしなくていいの?

そう思われる方がほとんどだと思います。誤解のないように言っておきます。基礎練習はもちろん大切です。大切なのですが、あなたがベースを始めた理由はなんですか?基礎練習のフレーズを弾けるようになることではないはずです。更にはベースを弾けるようになることであなた自身が「楽しくなること」が1番の目的ではないでしょうか?


基礎練習のフレーズが弾けることと曲を演奏できることは別です。もしあなたが楽しいと思えない基礎練習をずっと繰り返すのであれば、楽しいと思える練習をやった方が確実に上達が早くなります。これが僕の練習に対する考え方の基本的な部分です。

2.実際に僕がやったベースの練習

ここで少し僕自身の話をさせてください。

最初にやった練習ですが、まずは初心者向けのベース教則本を買いました。(タイトルは忘れました)そこでベース本体に関する基礎的な知識や、おススメ音源、基本的な弾き方、奏法(ハンマリング、プリングなど)を身につけました。それと並行してかなり早い段階でバンドスコアを買って練習していました。

冒頭の紹介の通り、僕は大学入学と同時の19歳の時に軽音楽部入部をきっかけにベースを始めました。比較的演奏する機会が多い部活だったし、周りも上手な同期、先輩が多かったので早く上手くなりたいという気持ちが強かったです。

そのため基礎的な練習だけに何ヶ月も費やすことができませんでしたし、とにかく早く何か弾けるようになりたい!と思っていました笑。

かなり背伸びしてコピーしたバンドや曲もありましたが、結果的にはそれがよかったのかな?と今でも思います。

3.ベースの基礎練習をする意味

ずばり「フィジカル強化」です。最初は右手の指を少し動かしただけ、左手で押さえるだけでも大変です。それは初めてやることだから当然で、ベースを弾くための筋肉が発達していないからです。

指が上手く動かない、リズムが一定で刻めない、運指が上手くいかないなども同様で、演奏をする上での自分の弱点を強化するために基礎練習が必要となります。

4.ベースの基礎練と曲練習のバランス

最初に「基本的には」自分が好きなことを練習しましょうと書きました。「基本的には」の部分がポイントです。

実際に好きな曲を練習しても上手くいかないことがでてくると思います。上記のリズムが安定しない、テンポが速くて追いつかないなどです。

曲を練習する中で見えてきた「あなた自身の弱点」を基礎練習で強化しましょう。順番が大切です。目標は曲を演奏できるようになることです。難易度の設定は高くても構いませんので、とにかくこの曲が好き!弾けるようになりたい!という気持ちが強ければ強いほどいいです。

闇雲に基礎練習をするより目標が具体的ですし、何よりも自分が好きなことを練習することでモチベーションを保ちやすいです。

僕がベースを始めた頃は練習しているというより、「楽しくベース弾いていたら知らない間に上手くなっていた」という感じでした。これが上達の理想系です。

5. より上達を早めるための環境作り

練習内容と同時に周りの環境作りも非常に大切です。参考にしてください。

競い合う仲間を見つける

楽器が違う同じバンド内メンバーや、同じくらいの時期に楽器を始めた人などお互いの成長や悩みを話し、切磋琢磨できる人を身近に作りましょう。ライバルと言い換えてもいいかもしれません。アイツには負けない!自分も頑張ろうと思える人です。

憧れの存在を見つける

これは逆に「この人には絶対勝てない」と思えるような人です。プロミュージシャンでももちろんいいですが、こちらも自分の身近にいる人の方がいいと思います。可能ならお知り合いになって恐れず色々疑問に思うことを聞いてみましょう。

わからないことをすぐ聞ける人を見つける

最初はとにかくわからないことだらけです。文字や動画だけではわからない部分をすぐ聞ける人がいるといいです。レッスンを受けるのもいいですし、知り合いのベーシストに聞いてもいいです。「すぐ聞ける」がポイントです。

定期的に演奏できる場所を見つける

これが1番重要です。バンドを組んで定期的にスタジオで練習、ライブをやる。最近は定期的に開催しているセッション、音楽サークルなども増えてきています。それらを活用することで音楽仲間の輪も広げやすくなってきています。

ベースはやはり1人で弾くよりバンド内で演奏してこその楽器だと思います。常に一定のリズムを刻むメトロノーム、音源とは違って常に変化する人間と合わせる楽しさ、難しさをいっぱい体験しましょう。

おわりに

「初心者ベース練習法」で検索すればネットの記事でもYouTubeでもたくさん参考になるものがあります。具体的な練習法の紹介はそちらにお任せするとして、僕は少し違う角度から解説してみました。

1人1人に合った練習法がありますので、正解というものはありません。僕の生徒さんにも基礎練習が苦じゃないという方もおられます。

基本的には「楽しい」と思えるかどうか?を基準に練習をしていけばいいと思います。そしてこちらも繰り返しですが、基礎練習は大切です!笑。

バランスよく練習していただければと思います。最後までお読みいただきありがとうございます。

音マグ編集部より一言

ベース初心者は、楽器の購入、基礎練習、曲の練習とやることが非常に多く、どれから手をつければ分からないという方も多いはず。

そんな方へ向けて、現役ベーシストでありベース講師でもある坂本さんに練習に臨む姿勢と基礎練の考えたかについて解説してもらいました。

本記事を参考に、効率よくベースの腕を磨きましょう!

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