【ギターブロガーもりそうが解説】私のギター4本と選ぶまでの過程

ギターブログの運営者であるもりそうさんに、所持しているギターとの出会いを解説してもらいました。初めてのギターはどれを買うべき?どのようにしてギターを選ぶべき?といったギター初心者の疑問に答えます。

本記事の執筆者:もりそうさん

「アコギマニアのブログ」運営者でアコースティックギターを愛するもりそうさん。ブログでは初心者向けにギター練習法やメンテナンス道具のレビュー、そのほか基本知識などを解説しています。

お子さんもいるサラリーマンのため、ギターは趣味として取り組んでいます。好みのミュージシャンはゆずや吉田拓郎、押尾コータローなどアコースティックギターを用いた楽曲を抱える方々。

投稿数はまだ多くないですが、YouTubeでアコギ演奏動画も発信中です。

はじめに

今回は私の所有しているアコースティックギターを紹介します。

すでに私のブログ内で紹介している物もあるので細かいスペック等は割愛し、今回は新たなエピソードを紹介します。これからギターを購入する方に少しでも参考になればと思います。

ギターを始めるきっかけの1本: Morris W−20

国産ブランドのギターです。
父親が学生時代にアルバイトして購入したギターです。
長年弾いてなかったようで部屋の片隅でホコリまみれになっていたボロボロギターです。

弦は切れ、ペグは傾き本当に酷い状態でした。とりあえずこれで練習することに。父親がギターを弾いていましたが、ほぼ独学で覚えました。

その時感じたのは物凄く弾きにくく、音の伸びがなかったこと。

この弾きにくいギターを使ったことである意味鍛えられたのかもしれません。私はとにかくギターを弾きたい気持ちが強かったので諦めず練習しましたが、初めて購入したギターが弾きにくいと練習が楽しく無くなります。

演奏しやすいセッティングが大事

なぜ弾きにくかったのか?

父親がトラスロッドを回したようでネックが反っている状態になってしまった。初心者の方もいるとい思うので簡単に説明するとネックが真っ直ぐでなくなったことが原因。

新品のギターでも反っているもあるので覚えておいて損はありません。なんか音がビビる、弾きにくいと感じたら楽器屋の店員さんに聞いてみると良いと思います。

いかに弾きやすいギター・セッティングで弾くかが大切。

はじめに購入した1本:YAMAHA FG-522SJ

私が初めて購入したギターです。ゆずの岩沢厚治さんに憧れ、黒い「FG」というモデルを購入しました。

最近は弾く機会が減ってしまいましたが、ゆずの曲を演奏する時は必ずこれを使用します。気分は岩沢さんです。


購入場所は山形駅前通りにあった新星堂です。価格は3万5000円くらいだっと思います。

現在は無くなってしまったのですが、当時は楽器屋に行って「これください」と他のギターには一切目もくれずこれを選びました。

ギター選びは見た目が大切

私にはこれ以外の選択肢はありませんでした。もちろん楽器店で実際に弾きましたが、音がどうとか関係ありませんでした。

とにかく見た目重視でした。ボディ、ピックガード全てが真っ黒!内部にYAMAHAの赤ラベルがチラッと見えるのがたまりません。

最初に紹介した父親のギターを使ってから、これだったので弾きやすさと音の伸びに感動したのを覚えています。

「こんなに弾きやすいの?」「音ってこんなに伸びるの?」ギターを弾いてる時間が本当に楽しかった。

ギター選びはデザイン(見た目)が大切なポイントです。

思いれのある1本: YAMAHA FG-180

購入したのは大学生のとき。大学時代に友達と初ライブで使用した思い出あるギターです。

当時、ゆずの岩沢さんがレコーディングで使用しているということもあってFG-180の個体が少なかった印象があります。ネットで検索してもそれほど数がない。

そんなとき、ネットショップでFG-180を見つけました。


とにかくFG-180が欲しかったので見つけたことが嬉しくなり、問い合わせも何もせずポチリました。今考えると無知ですね…注文も無事終わりあとは発送を待つだけでした。

そんな時、楽器店から電話あり、「ピックガードが剥がれているので修理が必要なので発送まで数日かかります」と…

中古ギターは購入前に念入りにチェック

そんな時、関西の有名楽器店である三木楽器でFG-180を入荷しているのを見つけました。

見た瞬間「これだ!」と何かビビッと来るものがありました。楽器店の写真の撮り方もあるとは思いますが、私は何かを感じすぐ、すでに注文した方の楽器店に連絡し、キャンセル。そして三木楽器で購入することにしました。

6万円でした。相場からもそれなりだと思います。しかし購入して間も無くトラブル(トップの膨れ)が起こる。結局、6万円で直しました。

中古を買う時は状態確認は大切です。

最も高い1本: Martin D-28 Custom Jacaranda

誰もが憧れるマーチンブランドのギターです。マーチン総代理店の黒沢楽器がマーチンにオーダーしたカスタム品です。

購入場所は御茶ノ水にあるBlueGというショップ。価格は中古で65万円でした。

この価格を聞いて安いと思うか、高いと思うかは人それぞれですが、私は安いと思い購入しました。
そんため65万円にも関わらずほぼ悩まず購入しました。

しかも一度も弾かずネットで購入しました。

時には直感で購入を決める

なぜこのギターを選んだのか?

D-28というギターは世界中のギタリストが愛するギターであり、アコースティックギターの原型と言っても過言ではない定番中の定番ギターです。

そんなD-28の中でも元々D-28GEというマーチンの黄金期(ゴールデンエラ)と呼ばれる仕様の復刻版が欲しく狙っていました。現在はサイド・バック材に使われているブラジリアンローズウッドの枯渇により生産中になっています。

中古相場が100万円です。


※なぜ中古なのに高いのか?

それはブランドと材質です。現在、ワシントン条約で規制がかかっているブラジリアンローズウッド(通称:ハカランダ)を使用しているからです。

私が購入したギターの仕様は本来欲しかったD-28GEとは違ってしまいましたが、やはり見た瞬間の「これだ」の感覚でした。相場100~120万円から比べれば65万円は安く感じませんか?

感覚がおかしくなってます…

ギターを購入する時は直感が大切です。

私が伝えたいこと

アコースティックギターはほぼ「木」でできています。そのため気温・湿度によっても大きくサウンドが変わるのが面白い所でもあります。

同じメーカー、品番でも全て1本1本違うサウンドが魅力です。

ポイント① 自分が本当に欲しいギターを買う

質問で「オススメのギターはなんですか?」とよく見かけます。

確かにオススメしたいギターは提案できます。しかし、他人から勧められたギターで楽しく練習できますか?たぶん挫折する方が多いと思います。

それなら自分で楽器店に行って、実際に触ってみるのが良いと思います。自分の目でカラーを見たり、重さを感じたりすることは大事かと思います。ギターによってボディの厚みは違いますし、ネックの太さも違う、長さも違う。これは実際触らないとわかりません。


私もですが田舎に住んでいると楽器店は限られます。御茶ノ水のように沢山ある店舗からから選ぶことはできません。

そのため通販で欲しいギターを購入するしかない場合もあります。実際私もネットで何本も購入しました。

しかしそのデメリットはだけは覚えておいてください。

・弾きやすさがわからない
・ボディサイズがわからない
・サウンドがわからない。

それを覚悟で買わなければなりません。


最近では楽器店のホームページで試奏動画が上がっていることが多くなりましたが、それでは本来の音はわからないと思っています。以前、ある楽器店の試奏動画は全て同じ音の系統になっていました。

ポイント② 直感を信じる

ギターを買う時は悩みます。特に高額になればなるほど。いっぱい悩んでください。

私も悩み過ぎて仕事中もずっと考えていたこともありました。買うまでの過程が楽しかったりします。


しかし悩んだのは初めの頃だけでした。何本も買っていくと「これだ」という感覚が出てきます。上手く説明できませんが…自分の直感を信じてみましょう

ポイント③ ギターは出会い

悩んでいる間にそのギターが売れてしまわないか?そんな心配も出てきます。

しかしそんな心配はいりません。

私はギターは人と同じで出会いだと思っていますもしそのギターがあなたと縁があれば必ず手元に回ってきます。売れてしまったら縁が無かったんだなぁと切り替えましょう!

私の話ですが、以前、欲しかったギターがあったのですが悩んでいる間に売れてしまいました。諦めて数週間後、まったく同じ個体が入荷していました。店員さんに聞くとお客様の都合が悪くてなり購入を辞めたそうです。その後私が購入しました。

「思いれのある1本」で紹介したFG-180もそうです。ピックガードの修理で発送が遅れことで、その間に違う個体に出会いました。

間違いなく「縁」は存在していると思います。

最後に(まとめ)

今回は私のギター4本紹介しました。

これらから学んだこと

・初めてのギター選びは自分が本当に欲しいギターを買うこと
・見た目はかなり大事なポンイト!
・最初だから「とりあえず」「これでいいや」は絶対ダメ
・弾きやすいギターとセッティングで練習すること
・安くても高級ギターにはない鳴りがある。
・中古を買う時はトップが膨れていないかチェックすること。


※特に中古の場合はそのギターの相場がもっと高いはずなのに相場からすると安い場合があります。その場合は必ず何か原因があります。

オリジナル部品から交換済み、再塗装済み、割れの修復済み など意外と情報に載らないのが「トップの膨れ」です。そして直すのもめんどくさいので確認は大事です。

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