【ベーシスト三澤勇樹が解説】ベースの基礎練が本当に必要である6つの理由

初心者ベーシストに向けて、ベースの基礎練が持つ6つのメリットを三澤さんが解説!メトロノームに合わせて、着実にリズムを刻めるようになりましょう。

記事の執筆者:三澤勇樹さん

高校生で初めてベースを握り、専門学校TSM(トーキョースクールオブミュージック)渋谷校で腕を磨く。現在もバンドやセッションなどの現場でベースを演奏するのはもちろん、ベース講師としても活動している。

レッスンは神奈川・横浜のたまプラーザ駅近郊で行っており、要望があればスタジオへの出張レッスンにも対応。また、ウクレレのレッスンにも取り組む。

公式ブログでも音楽・ベースに関する情報を発信中。

はじめに:弾く時の姿勢を見直してみよう!

2フィンガー奏法はどのベーシストも使用頻度は違えど扱える最も一般的な奏法です。ですがこの2フィンガー、意外と上手くなるのに時間がかかります。

そして左手の運指の運び方、こちらもいい左手の運指を手に入れて、右手左手といい音を出すために時間がかかります。


ベースは他の楽器よりも重いので、きちんとした姿勢できちんとした動きを手に入れないと疲れや凝りが溜まり、リズムの安定感、ミスの量、上手くなる速度にまで影響が出てしまいます。

きちんとした姿勢できちんとした動きを体に覚えさせましょう!

1.メトロノームを使うことによって出る効果

曲の練習とは違ってメトロノームを使う基礎練は

・単純
・効果が抜群に期待できない
・非常につまらないもの

これらの印象を受けますよね?実は僕もそうです笑


ですがメトロノームを使うとリズムがメトロノームに近くなってきます。機械であるメトロノームと人間のリズム感どちらがより正確かなんて当然、メトロノームですよね?

そして当然、上手い人ほどメトロノームを使う練習を積んでいるのでリズムが正確です。

ドラムと一緒にリズム隊なんて言い方がありますがいいドラマーほどリズムトレーニングを積んでいるのでリズムが正確なのです。その正確なリズムに合わせられるようになるには、自分も正確でないと合わせようがありません。

なので正確なリズムを理解して、体に刻むことがいいグルーヴとか前ノリ、後ろノリといった高度なことを扱えるようになる第一歩なのです。

2.右手(利き手)の動かし方の確認になる

2フィンガーのコツは指の付け根を動かすイメージで弾くのが基本の動かし方ですが、基礎練をただ姿勢良く、ただリズムに合わせてやってるだけではなんとなく身につくだけになってしまい効率を下げてしまいます。

なので、右手の動かし方を常に意識しながらやると遅いテンポの曲を弾いた時の粒立ちの良さが圧倒的に違います。

上手い人は人差し指と中指の音量が限りなく同じですがこれはセンスとか才能とかでなく基礎練の成果なのです。意識すると途端に難しくなりますが、脱初心者を早くしたい方におすすめです!

3.右手(利き手)でタッチする場所の確認になる

右手の弦に触れる場所はどんな音色を奏でるかセレクトする場所となります。その部分で色々な音色を奏でれるようになると人よりグッと差がつきます。

人それぞれですが大抵の人はあんまり意識してない(と思っている笑)ので。これを脳と体に取り込むことによって早いテンポの曲を弾いた時の滑らかさや音のニュアンスが全然違います。

タッチする場所なんて一見なんの意味もなさそうですがこりゃまた驚き、指の先と腹では音色が全然違います。

4.アクセント時のリズムよれの修正に繋がる

右手の基礎練を積むと右手がバタバタせずシュッとなります。

そうなると当然音にも影響がありますが、動きがコンパクトになりアクセント時のリズムのよれが修正されます。

理由は右手を振り始める視点が縮むからです。ですがフォームのブレが少なくいつも通りの振りで強く弾くことがリズム修正の鍵なのです。

これらを身につけるためのキッカケとして右手の基礎練が必要なのです。


では強さが何に必要なのかと言うとフレーズを弾く時の言わば ”味付け” です。どんなに食材が美味しくても調味料なしでは料理はなかなか成り立ちません。

素晴らしいスパイスとして必要なのです。

5.左手がバタバタしなくなる

左手がバタバタしているとバチバチッと音がして、それがノイズに繋がります。

ノイズとは雑音のことです。その雑音が鳴るとライブやリハーサルでは良くても、レコーディング時に雑音だけを抜き取るのはほぼ不可能に近いです。

いいベーシスト、上手いベーシストほどノイズは少ないのです。

そして左手がバタバタしていると困難になってくるのが早いフレーズです。左手がバタバタせず、指板に吸い付くかのように押さえてる人は早いフレーズやユニゾンを正確にノイズを出さずに綺麗に弾けます。

それだけ押さえて離す、離して押さえるという作業効率を上げているからノイズが少ないのです。

6.右手左手の力の入れすぎを防ぐ

右手が力むと左手も力む。逆も同じですが力の入れすぎで起きる現象としてまず最初に疲れます。

疲れると長時間弾けなかったり腱鞘炎になってしまい弾くのが困難になる場合もあります。なので自分のちょうどいい力加減もしくは少し下げて弾いてみると、、、

そうです、なかなか上手くいかないのです。


基礎練を積めばただ力を弱めるだけでなく最小の力で最大の音を出すことができるようになります。そして次に右手は強く左手は弱くみたいなこともできます。

これはあんまり必要ないと思われがちですが意外と左手に力が入っていると弾いてる最中に微妙にチョーキングダウンしてしまいピッチが正確じゃない人をたくさん見てきました。それも改善できます。

そして、右手と左手がバラバラで綺麗な音が出ない、もしくはきちんと弾けてないなんてことを防げる効果があるのです!

さいごに

如何だったでしょうか?

基礎練をするといろんなことが直せるし、なんだったら指は脳みたいな言葉もあるのでボケ防止にもなります。

そしてミュージシャンがなる怖く恐ろしい病気としてフォーカルジストニアなどがあります。フォーカルジストニアとは楽器を持って弾こうとすると指が思うように動かなくなったり、ブルブルと震えてしまって弾けなくなる恐ろしい脳の病気なのです。

なので当たり前ですがやりすぎは良くありません。


自分のペースを守りその上で、1日10分、できれば20分を基礎練の時間に当ててウォームアップがてらコツコツと続けていけばいずれ誰でも憧れのベーシストみたいになれるのではないのでしょうか?

ぜひ、参考にしてみて下さい!!

音マグ編集部より一言

「ベースは簡単」というイメージを持っている初心者の方も多いと思いますが、今回三澤さんに解説してもらったように、基礎練が必要不可欠な奥深い楽器です。

上達を目指して、筋トレの要領でコツコツ基礎練を積み重ねていきましょう。

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