【初心者向けドラム用語集Part3】スティックコントロール練習法名と解説【7選】

ドラム初心者に知ってほしいスティックコントロールを高める練習の用語集。必要最低限の知識が身に付きます。

ルーディメンツ

ルーディメンツとは、マーチングドラムなどの基礎練習に用いられる奏法をまとめたもの。ドラムセットだけではなく、打楽器一般の練習法として取り入れられています。

ルーディメンツの種類は、打楽器芸術協会が管理しており、現在40種類で構成されています。すべてのルーディメンツをマスターする必要はありません。記事下部で紹介しているものから始め、必要に応じて役立ちそうな奏法をピックアップすると良いでしょう。

ルーディメンツは「シングルストローク系」「ダブルロール系」「ディドル系」「フラム系」「ドラッグ、ラフ系」「マルチプルバウンスロール系」の6種類に分けられます。各グループに属する奏法の例を下部で紹介します。

ルーディメンツの例

・シングルストローク系:シングルストロークフォー、シングルストロークロール

・ダブルストローク系:ファイブストロークロール、オープンロール

・ディドル系:パラディドル、ダブルパラディドル

・フラム系:フラム、フラムアクセント

・ドラッグ・ラフ系:ドラッグ、シングルドラッグタップ

・マルチプルバウンスロール系:トリプルストロークロール、バズロール

チェンジアップ・チェンジダウン

チェンジアップ・チェンジダウンは、一泊の分割を細かくしたり粗くしたりするトレーニングです。叩くスペードが徐々に変化するのでアクセラレーショントレーニングとも呼ばれます。

やり方としては、メトロノームに合わせて一小節ごとに4分音符、8分音符、3連符、16分音符、5連符、6連符、7連符、32部音符を叩き、今度は逆に32分音符、7連符、6連符…とスピードを落としていきます。

メトロノームのテンポはBPM60で十分。余裕が出来たらテンポを上げたり、逆に下げたりしてみて下さい。

少し難しいと感じる方は、曲でよく使う4部音符~16音符の間で練習すると良いでしょう。また、4分音符と8分音符の間に2拍3連を挿入するなどして独自にアレンジをしても構いません。

ストーンキラー

ストーンキラーとは、ジョージ・ローレンス・ストーンが考案した高速シングルストロークを行うためのトレーニングです。

やり方は、メトロノームに合わせて片手ずつ叩くととてもシンプル。具体的には、片手で16部音符を叩き、1拍ごとに左右の手を入れ替えます(右右右右 左左左左 …)。そして、徐々に手を入れ替える間隔を長く(例:1拍、2拍、1小節、2小節、4小節…)して負荷を大きくするという方法が良くとられます。

シンプルな練習法なので、独自にアレンジする事も可能です。是非オリジナルの方法を考案してみて下さい。

シングルパラディドル

シングルパラディドルは「右左右右 左右左左」と叩くスティッキングです。最も有名なルーディメンツであり、フィルインやリズムパターンで活用される事が多々あります。尚、単にパラディドルと呼ばれる事もあります。

パラとは、シングルストローク2打を意味し、ディドルはダブルストローク1発を意味します。つまり、パラディドルとは、シングルストロールを2打叩いた後にダブルストロークを1発叩く手順という事になります。

パラディドルにはいくつか種類があります。例えば、ダブルパラディドルは、シングルストローク2打の2セットとダブルストローク1打となります。

シングルパラディドルのアクセントの変化

シングルパラディドルは、アクセントの位置の違いから「ノーマルパラディドル」「ディレイドパラディドル」「リバースパラディドル」「インワードパラディドル」に分けられます。

パラディドルは8打で一つの手順となるので、16分音符で叩く場合を考えます。

この時、拍の頭、16分音符の1番目にアクセントが来るのがノーマルパラディドル。手順は記事上部で解説したものとなります。

16分音符の2番目にアクセントが来るのがディレイドパラディドル、3番目(8分の裏拍)にアクセントが来るのがリバースパラディドル、4番目にアクセントが来るのがインワードパラディドルとなります。

各パラディドルの手順については、下部でまとめておきます。

・ノーマルパラディドル:右左右右 左右左左

・ディレイドlパラディドル:右左右左 左右左右

・リバースパラディドル:右右左右 左右左左

・インワードパラディドル:右左左右 左右右左

ファイブストロークロール

ファイブストロークは、5打で一まとまりの手順となるロールです。

やり方は、「右右左左右 左左右右左」と叩くだけ。5つの手順ごとにフレーズの開始が右手→左手→右手→…と変化します。そのため、左右バランスよく鍛える事が出来ます。

また、ファイブストロークロールは16分音符や3連符などに当てはめれば、簡単にフィルインに応用可能です。

フラムアクセント

フラムアクセントは、3連符の頭にフラムでアクセントを付けるルーディメンツです。3連の特性上、1拍ごとに手順が逆さになります。そのため、フラムアクセントを練習すると右左どちらでも装飾音符を叩く事が出来るようになります。

少し難易度は高めですが、単に4部音符でフラムを叩くよりもこちらの方が良い練習になります。

フラムアクセントの手順は、「(左)右左右 (右)左右左」。尚、カッコの中身は装飾音符となります。リズムとしては「パラッタッタ パラッタッタ」といった感じになります。

シングルドラッグタップ

シングルドラグタップは、拍の頭をドラッグで装飾して8分音符を叩くというもの。単に4部音符でドラッグの練習をするよりも難易度は高めですが、ドラムセットでドラッグを活用する上でとても役立つ練習です。

シングルドラッグタップの手順は、「(左左)右左 (右右)左右」。尚、アクセントは8分裏、ドラッグで装飾されていない音符となります。

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