本記事では、単に個人練と呼ぶ際は、「音楽スタジオの個人練用の料金プラン」もしくは「そのプランを利用したドラムの個人練習」の事を指すものとします。
多くの音楽スタジオでは、通常プランとは別に個人練習用のプランも用意しています。個人練習用のプランでは、通常使用するスタジオを選ぶ事は出来ず、空いている場所へと案内されます。
個人練の最大のメリットは料金が安いこと。スタジオを選べない代わりに1時間1000円以下でレンタル可能です。自宅では本物をドラムを叩く事が出来ないというドラマーにはとても嬉しいサービスでしょう。
個人練習の場合、1時間600円程度で貸し出す事が多いです。安い所だとワンコイン、もしくはそれ以下でレンタル出来る場所もあります。
例えば、北海道にあるSTUDIO BLUE-DUNという音楽スタジオでは、1時間400、高校生以下にはなんと1時間200円という格安料金で提供しています。尚、北海道の音楽スタジオは全体的に他の地域に比べ割安な料金となっています。
また、個人練で2人までの入室を許可しているスタジオもいくつかあります。このケースでは、一人一人にスタジオ代を請求するのが一般的です。
例えば、個人練1時間600円の場合、2人入室すると各々に1時間600円の金額を請求するため、1時間当たり1200円となります。
通常プランでは、使用するスタジオに応じて料金が変化。基本的に大きいスタジオほど料金が高くなります。使用料は1時間2000円程度を目安にすると良いでしょう。尚、個人練に比べると料金のバラつきは大きいです。
通常プランでは時間当たりで料金を定めており、人数が増減しても価格は変化しません。ただし、例外もあり、人数に応じて時間当たりの料金が変わるスタジオもあります。
個人練、通常プランの他に、学割、パック料金などを用意している音楽スタジオもあります。また、人の少ない平日昼間は格安で提供する所も多いです。
尚、個人練の料金に関しては、時間帯、曜日に応じて変わる事は滅多にありません。
音楽スタジオのメリット・デメリットを解説する前に、ドラムの練習場所についてまとめて紹介しておきましょう。
ドラムが練習できるスポットとして、以下の3つが挙げられます。各練習場所の概要については記事下部で紹介しています。
・音楽スタジオ
・音楽教室
・自宅
音楽スタジオは、騒音を気にせず楽器の練習がしたい方々のためのお部屋です。室内にはドラムセット、アンプ、マイク、楽譜スタンドなどの道具が用意されており、個人練習、バンド練習が可能です。
音楽教室は、ギター、ベース、ドラム、ピアノなど様々な楽器が習える学校です。ドラムコースを開講しているスクールでは、練習ブースにドラムセットが用意されています。また、最寄りの音楽スタジオをレンタルし、そこでレッスンを行うケースもあります。
利用にあたって、入会金、レッスン代、テキスト代、施設使用料などを支払います。レッスン代の相場は1時間5000~6000円程度。尚、教室によっては入会金、テキスト代、施設使用料が無料の場合があります。
レッスンは講師とのマンツーマンの場合が多いですが、グループレッスンを行っている場所もあります。
自宅が生のドラムを叩ける環境である人は少ないでしょう。そのため、基本的に自宅ではドラム用の練習パッドを用いたトレーニングを行います。また、バスドラム用のトレーニングパッドもあるので、足の練習も可能です。
ただし、練習パッドといえども、音と振動で結構騒がしいです。集合住宅にお住まにの場合は、毛布を被せるなど、騒音に気を遣う必要があります。
ドラムを始めるにあたってドラムセットは必要ありません。なぜなら、自宅でドラムを叩けば騒音トラブルとなるから。防音、防振対策がしっかりした家ならまだしも、一般家庭で生のドラムを叩く事は不可能です。
記事上部でも述べたように、自宅では練習パッドでの練習を行い、最終確認として音楽スタジオを借りて本物のドラムを叩く程度でも十分です。バンド演奏で叩くロックやポップスの曲であれば、これでもしっかり叩けるはずです。
生ドラムの代替案として電子ドラムの購入を考えている方は要注意。電子ドラムといえども音は出ます。特にバスドラムの振動は家全体に伝わるので、集合住宅では使用できないと考えるべきです。
ここでは、音楽教室、自宅での練習と比較した際の、音楽スタジオのメリット・デメリットについて解説します。
音楽スタジオにはドラムセット、バスドラムのペダル、ドラムスティックなど演奏に必要な道具が一通り用意されているため、手ぶらで訪れても大丈夫です。
また、多数のシンバルやスネアドラムをレンタルしているスタジオもあり、音色の違いを楽しむ事が出来ます。
尚、スタジオによってはドラムスティックを置いていない場合もあるので、スティックは自前のものを用意する事をおすすめします。
生のドラムが叩ける、これが音楽スタジオの最大のメリットだと思います。料金も1000円以下と手の届かない額ではないので、まだドラムを触った事が無い方でも気軽に利用できます。
音楽教室では基本的に講師と一対一でドラムの練習を行うため、他の楽器と合わせて演奏できません。一方で、音楽スタジオではバンド練習も可能です。そのため、楽器の出来る友達を呼んでセッションを楽しむ事も可能です。
自宅での練習は何時間でもタダ。一方で、音楽スタジオは使用時間に応じて料金が発生します。もちろん、長時間集中的に練習を行うと費用が嵩みます。
そのため、費用の事を気にして練習をセーブしてしまう事もあるでしょう。
都心であれば音楽スタジオが多数存在し、さらに電車も発達しているため、アクセスは楽です。しかし、地方にお住まいの方の場合、「スタジオまで距離がある」「電車が通っておらず車が無いとアクセス出来ない」といった事態も起こり得ます。
音楽スタジオは有料なので、なるべく短時間で効率よく練習したいものですよね。しかし、独学の人の場合、指導者や監督者がいないため、だらだらと練習しているケースが多いです。
個人練ではドラムが上手くなりたいという強い意思と、徹底した自己管理が必要になってくるでしょう。
ドラムは全身を使って演奏するため、身に着ける服がパフォーマンスに大きな影響を与えます。せっかくお金を払ってスタジオをレンタルしているのですから、効率よく練習したいものですよね。
そこで、スタジオに足を運ぶ際はジャージなど動きやすい服装を身に着けるように心掛けて下さい。
特に、足元は要注意。ブーツやかかとの高い靴ではペダルの操作が上手く行えません。スニーカーや運動靴など運動に適した靴を履く、もしくは持参しましょう。
ドラムスティックとバスドラムのペダルは自前のものを用意すべきです。もちろん、どちらも用意されている事が多いです。しかし、これらの道具はパフォーマンスに大きな影響を与えるため、普段使い慣れているモノを使用する事をおすすめします。
また、スプラッシュやカウベルなど少し特殊な道具は、スタジオに置いていない事が多いので、自分で用意しましょう。
その他に、メトロノーム、チューニングキー、汗拭き用タオルなども持参すると良いです。以下に用意すべきアイテムを列挙しておきます。
・ドラムスティック
・キックペダル
・メトロノーム
・チューニングキー
・汗拭き用タオル
予約日当日、前日でのキャンセルではキャンセル料が発生します。キャンセル料は、キャンセルのタイミングにもよりますが、当日キャンセルでは使用料の全額となる場合が殆どです。
無駄な出費を抑えるためにも、スケジュールの変更があった際はなるべく早く連絡するようにして下さい。
また、キャンセルの方針はスタジオによって異なるので、事前にホームページでチェックする事をおすすめします。
音楽スタジオにある機材はレンタルしているものです。破損させると弁償代を請求される場合もあるので、大切に扱うべきです。
音楽スタジオで個人練をするドラマーに知って欲しい知識についてご紹介しました。まだドラムに触った事がない未経験者は、試しにスタジオへ足を運び叩いてみてはいかがでしょうか。本記事がお役に立てば幸いです。
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