【天才DJがなぜ?】Avicii(アヴィーチー)のについて知っておきたい事【7選】

ミュージシャン「Avicii」(アヴィーチー)の天才っぷりとスターダムを駆けあがる軌跡、そして消費されることにより抱える心身の病などを見ていきましょう。

Aviciiとは

1989年生まれのスウェーデン人ミュージシャン・DJのアヴィーチー(本名Tim Bergling)。かなり若くから音楽的に恵まれたキャリアを積み、楽曲制作に励みつつもパーティーやフェスのDJとしても引っ張りだこ。

20代のうちに、世界で最も稼ぐDJの一人となっています。

そんな華々しい経歴を歩みながらも、制作活動やツアーなどによる身体的・精神的な疲労からか、28歳の時に自ら命を絶ったとされています(亡くなったことが先に発表され、後に死因が自らによるものだと明かされた)。

本記事ではアヴィーチーにまつわる興味深いエピソードをピックアップして紹介します。

8歳からリミックス、16歳で楽曲制作を開始

アヴィーチーは1989年にスウェーデンのストックホルムで生まれます。他に3名の兄弟もいました。

DJをやっていた兄弟の影響で8歳から寝室に機材を置き曲のリミックスに取り組みます。16歳の時には自身の曲作りにも取り組み、17歳の時(2017年)にDejifitts Playsというレーベルと契約をします。

2009年から2010年にかけても才能を存分に発揮。2010年、まだアヴィーチーという名前を用いていない頃、Tim Berg名義でリリースした楽曲「Seek Bormance」がヨーロッパ各国でチャートインするほどのヒットとなり名声を得ます。

2011年のシングル「Levels」で世界的にも成功

2011年、20歳頃にシングル「Levels」をリリース。この曲はヨーロッパだけではなく、アメリカ、オーストラリアでも大ヒット。世界規模での成功を掴み、超有名ミュージシャンの仲間入りを果たしました。

この頃にはAviciiという名前で活動を始めています。名前の由来は仏教における八大地獄の1つ目である無間地獄のサンスクリット語での呼び方です。


ここから、世界的なミュージシャンたちとの楽曲制作や、フェスなどでの客演で引っ張りだこ。大忙しの日々が始まります。

「Wake Me Up」とアルバム「True」

2013年にアルバム「True」、それに先駆けての先行シングル「Wake Me Up」がリリースされます。Wake Me Upは音楽ストリーミングサービス「Spotify」のグローバルチャートで1位を獲得するなど、これまた世界的大ヒットに。

アルバム「True」も当然大人気。他の収録曲も軒並みヒットとなるなど、スターダムをこれでもかという程の勢いで駆け上ります。

とんでもない量の仕事をこなしながらの2ndアルバムリリース

2014年の7月に、雑誌「ローリングストーン」のインタビューで次のアルバム「Stories」の楽曲制作を開始したことを発表。

しかし、リミックスやプロデュース、他ミュージシャンとの共作に強いアヴィーチーはその間も世界的なミュージシャンたちに曲を提供したりし続けます。もちろんDJとしてお祭りに呼ばれることも続きます。EDM系の音楽が軒並みヒットし始めた時期でもあり、まるでアヴィーチーが「消費」されているような感じを受けますね。

アルバム「Stories」は2015年10月にリリースされ、またまた大ヒットします。

ライブDJを引退

精力的、というか超人的な仕事量をこなしていたアヴィーチーですが、2016年3月に自身のFacebookで、同年内にライブやツアーでのDJパフォーマンスを健康上の理由から引退することを宣言。8月のイビサ島でのライブが最後のパフォーマンスとなります。

ただし楽曲制作は継続。同年4月に3枚目のアルバム制作を開始したことを発表していました。

忙しすぎる仕事による健康上の問題

周囲からの期待とプレッシャーや、DJ活動による昼夜逆転、アドレナリン出まくりの日々、「これは本当にやりたかった事なのか?」という悩みなど様々なストレスを抱えていたアヴィーチー。


実は2012年にはアルコール中毒で11日間病院生活を送っていたのでした。


2014年には急性膵炎の手術を行っています。


2016年も仕事は忙くなかなか療養出来ないため、健康が悪化。そのためツアーからは引退したのでした。


2017年のドキュメンタリーでは身体的・精神的な健康問題に苦しんでいることをアヴィーチー本人が語るなど、誰がどう見てもボロボロ状態。それでもアヴィーチーにたかる(悪い言い方ですが)業界人やミュージシャンはたくさん存在していました。

2018年、遺体で発見される

2018年4月、アヴィーチーが亡くなっているのが発見されました。当初死因は公表されていませんでしたが、後に事件性がないことが発表され、遺族が「自殺」だったということを明かしています。

具体的には、割れたビンによる傷口からの出血多量ということでした。

【総括】EDM全盛期に業界を支えた天才

以上、アヴィーチーの生涯について知っておきたいとを解説しました。とんでもない数の楽曲に携わっており才能を発揮しまくっているのは明らかですが、同時に心と体を犠牲にしていたことなどを考えると、大衆や業界人、他アーティストたちにその才能が消費され尽くしたかのようにも見えます。

2019年には彼が残した楽曲の一部を基に、3枚目のアルバムがリリースされることが決まっています。

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