【DTMブロガーのボブが解説】作った曲に納得できないという壁を乗り越える6STEP

DTMブロガーのボブさんが、DTM初心者向けに、自分の曲に満足がいかない時にその壁を乗り越える手順を6つに分けて解説。曲がどれも似てくる、クオリティに満足できない、などと悩んでいる方はぜひ参考にしてください。

本記事の執筆者:ボブさん

日本人だがAlexander Bobblesky(アレクサンダーボブルスキー)という名前でブログ「ボブラボ」を運営している通称ボブさん。バックパッカーをしたり上場企業に就職したり、紆余曲折を経て現在に至ります。

ブログではDTMに関連するエフェクトやイコライザーの使い方、DAWソフトや音源のレビューなどに加えて、仕事や旅、eスポーツなどボブさんの好きなものにまつわる情報がてんこもり。

DTM記事は初心者向けのものが多いので、初めてばかりの方は目を通してみましょう。

はじめに

作曲中に壁にぶち当たった体験談と、そこから得た最速で納得のいく曲を作っていける方法をお伝えします。

初心者向けの内容になりますが、DAWをはじめ必要な機材は一通り揃っていてコードとかメロディとか何となく理解してる方向けになりますが、お付き合いください。

作った曲が似てきてしまう、またはほぼ同じ問題

作曲し始めてようやく1曲完成できて2曲目、3曲目と良いペースで作曲し続けていくと、「あれ、なんか前に作った曲と似てるな」と感じる事はありませんか?

私の場合は似てるっていうか全く同じようなメロディやコード進行で、使ってる音源すら一緒で似た様な曲が出来上がっちゃう事が結構ありました。

自分が心地よいと思える音楽を作っていってるのでどんどん曲が似てくるのは当然な話しなんですが、ここで私は壁にぶち当たり、ちょっとモチベーションが低下していき自分が作る曲に飽きてきてしまいました。

それを乗り越えるために私が考えたこと、実行した取り組みを6つに分けて紹介します。

1.自分の作る曲に飽きる、納得いかない=成長できた証拠

1曲目、2曲目は完成させる事が出来た達成感で満ち溢れてますが、作った曲の完成形がどれも一緒、似たような感じになって飽きてきちゃうという事は、裏を返すと過去の自分から一歩成長できた証拠だと考える様になりました。

今まで作ってきたものじゃ満足できないという事ですし、これに関してはより良い曲を作る事でしか解決しない問題ですからね。

ここでDAWをそっと閉じてしまうか、しっかりと音楽と向き合って成長していけるかの分岐点となります。

2.作った曲が似てる原因、納得いかない箇所などを突き止める

私がまず行ったのは何故作曲した曲が似てしまうのか、具体的に何が納得いかないのかをとことん考えました。

メロディが似てるのか、コード進行か、使ってる音源か、BPMか、曲の展開か。

私の場合はほとんど全部似た様な感じになっちゃってたんですけど、とにかく全部書き出してリストアップします。

わからないなら誰かに聞いてもらってダメ出ししてもらうのがいいと思いますが、後先の事を考えると自分で考えていった方が同じような壁にぶち当たった時に打開できる様になります。

3.似てる原因となっている箇所に手を加える

原因を突き止めていくと何となくどうゆう理由で毎回生み出すものが似てきてしまうのか、満足のいかない箇所なのかわかってくると思いますが、それらの中で大きな原因となっているものを探し出して、それをガラッと変えるかアレンジを加えて作曲しましょう。

わかりやすいのがBPMですが、BPMがある程度決まってるダンスミュージックはメロディやコード進行、使う音源を変えて作ってみるといいです。

ここで大事なのが自分が大好きな部分をごっそり変えない事です。

自分が作った曲を愛せないとやってても仕方ないので、大好きな部分はアレンジを加えてどんどん練度を高めてレベルアップさせていく作業をして、他の部分で変化を付けていくのがいいです。

4.行き詰ってしまった場合はプラグインを購入してみる

原因となる箇所に変化を付けていく作業の次のステップに進みたいなーって方は、新たなプラグインを導入してそのプラグインをメインに使った曲を作ってみる事をお勧めします。

一度に数万円するプラグインを購入しなくても数千円で購入できるプラグインを買ってみてもいいですし、サブスクリプション型のspliceやEastwestのComposer Cloudを利用してもいいです。

5.壁を乗り越える最短ルートは変化し続けて作曲し続けること。

作曲し始めて間もない時というのは圧倒的にアウトプットが足りていない状態で、作曲する際の小技や引き出しも圧倒的に少ない状態です。

なので1つでも新たな試みや新しいメロディ、コード、テンポに挑戦してみて、そこで得た経験を次に繋げていきながら作曲し続けましょう。

世に出さないなら模写や写経だと思って自分が好きなアーティストの手法を完コピしてもいいです。

納得のいく曲を生み出すには時間がかかると理解した上で取り組んでいくのが最短ルートなので、自分が作る曲に飽きない様に、好きになれる様に手を抜かずに目的をもって完結させていくのがいいです。

6.締め切りを決めて必ず完成させて次の曲へ

煮詰まってきたらどうしてもDAWから離れちゃう事も多くなってきてしまいますが、だらだらと1曲に時間をかけ続けても仕方がないのでとっとと完成させて次の曲へ移っていく事をお勧めします。

最初のうちは「この曲を最高傑作にする!」と意気込まずに「1つでいいから前の曲よりも成長が感じられる曲を作る」程度の心意気でいいです。

ここでの注意点は、納得のいく曲ができないからといって未完成のまま新たなプロジェクトを作成しない事です。

そんな事をしていると知らず知らずに未完成のプロジェクトだけどんどん増えていき、結局1曲も作れないまま陽が暮れて新しい週が始まり季節が変わり歳を取っていきますので注意が必要です。

曲に限らず今まで色々なものを作ってきた経験からいって、その時その時で苦しくても多少納得のいかない箇所があっても締め切りを決めて納期までに完成させて次の作品へ移っていく方が半年後、1年後の成長具合が違ってきます。

簡単にまとめると、、、

原因を突き止めて1つでいいから改善して、必ず完成させて次々と作曲していくと最速で納得のいく曲が作れるようになるよって話しでした。

量産していく中で質を少しずつ向上させていく方が結果的に良いものが作れる様になるというのが私の持論ですが、遠回りをして色んな事を試していって、それでも消えないものや大切にしたいものが自分の個性となり、色となり、自分の武器となりますのでがんがん作曲していきましょう。

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