【DTMerずんずんが解説】MIXとは?初心者が知るべきミキシングの基礎知識

DTMブロガーのZunx2さんが、音源のミックスについて初心者向けに解説。そもそもミックスって何をするのか分からない、という方はぜひ参考にしてみてください。

本記事の執筆者:zunx2さん

zunx2の暇つぶしDTMブログ運営者でありDTMerでもあるずんずんさん。自身の楽曲制作や音源ミックス依頼も引き受けています。ちなみに、zunx2と書いて「ずんずん」と読みます。

ブログでは自身の活動報告(作成した楽曲や引き受けた音源ミックス)や機材の解説、DTMのテクニックなどの情報を発信しています。

2019年時点で4年程の歴史があり、現在もまめに更新されているので見ごたえたっぷり。

TwitterでもDTMニュースや日常を綴っているのでそちらもチェックしてみてください。

はじめに

こんにちはDTMブロガーのZunx2と申します。

私もかれこれDTMを続けて5年以上が経ちました。現在ではDTM講師、レコーディングエンジニアもしております。

その中でいわゆる壁が私の中で何度も立ちはだかってきました。その内の一つにMIXがありました。この記事を読んでいただいている方の中にも現在、MIXに悩まれているDTMerの方もいるかと思われます。

本記事ではMIXの基礎的な考え方を皆さんにお伝えしていきたいと考えています。

MIXは音の調整作業

DTMを始めたばかりの私はこのような誤解をしていました。それは「MIXで音を良くしよう!」ということです。その結果、音にエフェクトをたくさんかけて原音からかけ離れた音になってしまったことがありました。

意図があってそのようにしているのであれば良いのですが闇雲にエフェクトをたくさんかけても音は良くなるどころか逆に劣化してしまうことがあります。

「MIXをする前の状態の方が良かったのでは?」といった経験はありませんか?これこそが一番わかりやすいケースです。

今となって明確に私の実体験からも言えることはMIXは音を良くすることが目的ではなく、一つ一つの音を整理し、調整する作業なのです。その結果、全体の音が綺麗にまとまり聴きやすい音源となります。

MIXは素の音質の良さが重要

先ほどMIXは音を良くするのが目的ではなく音を整理し、調整する作業と言いました。

ではその考えの場合、何か思い当たることはありませんか?勘の早い人は既にお気づきかもしれません。

一つ一つの素の音質が良ければMIXした際に聴きやすい音源になりやすいということです。もちろんその逆も然り、元の音質があまり良くなかった場合にはMIXしたとしても聴きやすい音源になりにくいということです。

MIXはレコーディングから既に始まっている

元の音質が良ければMIXの作業も捗り、手応えのある音源になりやすいということはMIXで悩まれている方はいまいちど自身のレコーディング環境を見直してみるのも良いかもしれません。

わかりやすい例としてはマイクです。ダイナミックマイクを使われているのであれば一度コンデンサーマイクを試してみるのもありです。

コンデンサーマイクでも何だかしっくりくる音にならない!という方はマイクプリアンプを導入してみるのも手の一つです。

もちろんピッチやタイミングにこだわってレコーディングすることは最前提です。
レコーディングの段階で素の音に手応えを感じられていればMIXした際にも上手くいきやすいことが多いです。

ラフMIXで予想を立てる

レコーディング後にMIXでどれくらいのクオリティになるのか?を予想する方法があります。それはフェーダー、パンニングだけで調整を行うラフMIXです。

ラフMIXの段階で大まかな予想が立てることができます。この時点である程度手応えを感じられればMIXもさほど難しく感じることは多くないはずです。

その逆、ラフMIXであまり手応えを感じられることができなければもう一度レコーディングに戻ってみるのも全然ありです。

レコーディング⇨ラフMIX⇨MIX⇨マスタリングといった作業工程となりますが、前後を行き来することはバンドレコーディングでもよくあることです。一つ一つの工程でしっかりと手応えを感じていくことが大切になっていきます。

音源の迫力を出すためのMIXの考え方

「あれ!?自分の音源だけ何だか迫力が足りない…」こんな経験をされたことはないでしょうか?これこそがMIXで第一に立ち塞がる壁だと私は認識しています。

音源の迫力を出すための第一に大事な要素としては低域が重要と頭に入れておいてください。


「MIXではとりあえずEQで余分な低域はバッサリカットしていきましょう」こんなことを耳にしたことはありませんか?

実はこれはレコーディングの段階で音作りが上手くいってない人向けに考えられた方法ではないか?と私なりに考えています。レコーディングの段階で心地良く歌ったり、ギターやベースを弾く場合、その時点で余計な低域がもしあった場合には録っていてもあまり心地良くありません。

ボーカルらしい、楽器らしい音の存在感とパワーを持たせる場合にむやみやたらに低域をバッサリカットしていくと弱々しいスカスカな音になってしまいます。

ではさらに、とりあえず低域をカットしていったトラックがたくさん集まっていった場合、全体で聴いた際にどうなるでしょうか?

答えとしては全体で聴いても存在感の薄い、力弱い音源となってしまいます。そのため、音源の迫力を出すためには低域のイコライジングは慎重に、残すべき部分は残す、カットする部分はカットするといったメリハリが必要です。

おわりに

いかがでしょうか?

本記事では基礎的な部分にフォーカスを当てて記事を書かせていただきました。

おそらく他にも細かい工程のことや具体的なテクニックについて気になるところがあるかと思われます。それほど繊細の作業であり奥が深いのもMIXの面白いところだと私は考えています。一度に大量の情報を吸収するのは読み手の方にとっても大変だと思いますから本記事ではここまでとさせていただきます。

私のブログでも具体的な方法やテクニックについては解説していますし、TwitterのDMからも答えられる範囲ですが質問にもお答えしています。

またこの続きを音マグさんにて書かせていただく機会があれば嬉しいです。


まずはMIXは音の調整!素の音源を大事に!を念頭に置いてMIXしていただければ上手くいくきっかけになるかもしれません。というわけで!ではまた

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