高校時代に興味を持っていたが始めることが出来ずにいたドラムを社会人50代になってから開始。近所の貸しスタジオで練習を始めたドラムブロガー。
ブログでは日々の練習や演奏動画、曲作りなど、ドラムに関する記録が残されていて、特に同世代でドラムに興味のある方々にはぜひ読んでみてほしい内容となっている。。
現在はバンド「VANSHOT」をネットを通じて知り合った仲間と結成しリーダー兼ドラムを担当。バンドは休止したり再開したりしながら、可能なペースでライブやオリジナル曲の作成などに取り組む。
初めまして!マッサンです。某TV局の朝ドラのマッサンみたいなイケメン?ではありませんがそんなに上手でもないけど面白いドラマーを目指して頑張ってます。
さて、僕は高校時代の夢を追いかけて50過ぎでドラムを始めた、ちょっと変わったスタートを切りましたが、この記事を読まれる方の中にも、「ドラムやってみたいな」と思われている方々がいらっしゃると思います。
僕の少ないながらも、それなりの経験と感覚でズバリ言っちゃいますが、迷うぐらいなら始めちゃった方が良いです!もちろん、若いうちに始めた方がうまくなると思いますし、時間がいっぱい?あるので練習時間も取れますけど、じゃぁ、歳をとったら出来ないかというと全く違います。
ドラムってカッコいいです。始めるまで僕も知らなかった(爆笑)のですけど、ドラムは後ろに控えていて、バンドでも前に出てないので影の立役者程度に思っていたのですが、家族で言うとお父さんです。建物で言うと基礎です。人体で言えば骨格です。
ギターもボーカルもドラムが無ければ演奏出来ません(ちょっと言い過ぎかも?)。
バンドの練習でドラムが無ければ「なんか物足らない」のは、曲という音楽の中で一番重要なリズムを出す音がないからです。
つまり重要なパートなわけです。そんなことを聞くと「えー、やっぱりやめよう」と思いますよね、でもちょっと待ってください。
実は、ドラムって楽器の中で一番始めやすいし、一番面白いんですよ!迷うのは、その魅力に気付いていないからです。
正直言っちゃうと、スティックさえあれば始められます。そのスティックが無ければ、100均で売ってる棒?でも良いです。大げさ?なアンプとか、楽器を買わなくても始められます。
練習方法はその環境に合わせて変えていけばいいだけなんです。
プロで活躍されているドラマーさんでも、始めてスティックを持った時はそんなにうまくなかったと思います。ちょっと違うのは小さいころから始めた方が多いから。つまり始めるなら確かに早い方が良いんですよね。
けれども、下手なのは同じ。誰だって箸を最初からうまく使いこなせる人なんていません。二足歩行がハイハイから始まって捕まり立ちして歩けるようになるように、時間が掛かる事は事実です。けどそれもも十人十色。始めて1ヶ月でめっちゃくちゃできちゃうドラマーさんも居ます。
それでもドラムって単純な楽器なので、叩けば「音がでます」。叩くだけなんです。
メンドクサイ指運(ゆびうん)とか、音階とか調律(多少のチューニングはありますけどw)なんてすっ飛ばして、兎に角、てのひらで叩いたって音が鳴る構造になってるのがドラムです。どんなに不器用でも、手足のタイミングさえ合わせれば8ビートが叩けます。
意外と知られていないのは、ドラムって演奏というよりも運動に近い事をやってるんです。
いやー、でも、私はソフトボールも苦手で。ゴルフだって無理だったし。運動なんて反射神経が良くないと無理でしょ。と思った方。ズバリ大間違いですw
ドラムの演奏は、心臓の鼓動と同じで基本的にリズムを作りだす事です。宴会の〆で三三七拍子ーとやって手拍子しますよね、あの延長です。あれができない人って殆どいないと思いますよ。
カッコよく演奏したい。イキナリそんな事できません。ハッキリ言いますが、最初からカッコいい演奏ができる人なんてそうそういないです。
プロのドラマーさんを見て「カッコいいなー、俺にも出来るかな」という問いには「出来ます」と言えますが「それ1ヶ月以内でできる?」という問いには「努力次第」と「練習方法次第」というのが答えです。
大前提として「時間との闘い」になる事は言うまでもないですが、必ずできるようになります。箸を使うとき一生懸命やったように、それなりに練習する必要はありますけど、必ずできるようになります。
他の楽器を知らない僕が言うのも変ですが、ドラムはバンドで言うと基礎・柱です。リズムを作り、場の抑揚をコントロールし、ライブなら会場の盛り上がりをコントロールするパートです。ギターさんやキーボードさんボーカルさんは、それに乗っかって演じます。それだけにリズムを担うドラムは大事です。
しかし、リズム感が無いと思っている人ほど誤解していますが先ほども言ったように、リズム感はみんな最初から持ってます。そのうえで音楽に役立てるように、身体の中にそれと違うリズムを入れなおす作業があるだけです。異質な物を身体に入れるのですから当然努力が必要ですし、それなりの苦労だってあります。けれど、つまるところ、簡単に取り込める人と、それなりに苦労しなきゃいけない人の差ぐらいです。
でもやってみないと分かりません。
四肢を同時に使うのがドラムですが、例えば右手(ハイハット)だけならできそうですよね。そこからスタート。次に左手(スネア)だけ。最後に右足(バス)だけ。全部できたら、右手と左手で。それに足を足しましょう。
こうやって、(一定のリズムで)ばらばらに覚えたことを最後に合わせるだけなんです。
野球だってイキナリ試合しませんよね。先ずはキャッチボール、ノック、捕球を覚えてそれから、守備練習等々。段階があります。ドラムだって運動ですから順番に覚えればいいんです。
折角始めるのでしたら続けましょう。俺、三日坊主なんだよなー。大丈夫です。やりたくない時、練習なんてなんかおっくう。いや、残業しなきゃね。なんて日もあります。そういう時は無理してやらなくていいです。気が向いたら練習するっていうスタンスで構いません。
これもまた誤解する人が多いのですけど、ドラムの演奏って一度覚えると忘れません。
え、なぜって?あなた、歩き方忘れます?
例えば大けがをして入院して2ヶ月ぐらい寝たきりになっても、ちょっとしたコツで歩けるようになるでしょう?それと同じです。
ドラムが運動といったのはそういう訳です。一度覚えた事って、人間は意外と覚えています。僕も最初のころ必死になって練習したフレーズをふとしたことで演る事がありますが、スコアをみなくても出来ます。必死になった事って、身体がちゃんと覚えてくれるんですよ。
貴方がもし「ドラムやるぞ!」と言った時、いい歳してドラムかよ。と周りから聞こえてきそうですね。まぁ、最初にも書きましたが魅力を知らない人の戯言は無視しましょう。
ところが一番の敵は同じドラマーさんです。それも、貴方の演奏をみた他のギターさんボーカルさんベースさん達が他のドラマーさんと比べて言います。
「まだまだだね」とか「全然ダメじゃん」とか「テクニックがないなぁ」とか。
そこで「う、、やっぱり俺だめかな(泣)」なんて考えないことです(笑)。気持ちは嫌というほどわかりますけども・・・。
ドラムの魅力は分かってる。練習は毎日頑張ってる。だけど、どうしても上手くならない。全然YOSHIKIになれない(笑)。まぁ当たり前と言えば当たり前ですが(苦笑)。
それなりの努力はしてるんだけどなー・・・。と、そう思うなら、ぜひ、ドラムを始めたら練習を動画に撮ってください。
今は、スマホ一つで自分の演奏を撮る事が出来ます。そして、熱心に撮り続けて、半年、一年経ったら見返すと良いです。そうすると必ず変化していることに気付けると思いますよ。それが貴方の上達ぶりを教えてくれます。
たとえそれがちょっとでも良いんです。練習は裏切りません。
人生を半世紀生きてなお、新しいことに挑戦するスピリットを誇りに思うべきです。
中高年が独学でYOSHIKIになる事は相当難しいと思います(ビジュアル的にではありませんw)。何故かというと、独学は自分との闘いのみになり、また、良いところと悪いところが判断できないからです。
そうなると、練習にもランドマークとなるものが見当たらなくなり、しんどくなってきます。
なので、ぜひマンツーマンのレッスンを受けることをお勧めします。なぜ、うまくできないのか、は経験豊富な先生が見抜いてくれます。決して独りよがりな判断はしないようにしてください。一つ一つ丁寧に理解し、ドラムの演奏というものを理解し、ドラムを好きになってください。
モチベーションを維持するなら、貴方がドラムを始めた時に最初に思った「この曲を演奏してみたいな」という目標を持ってください。練習や、演奏に疲れてきた時に、それを思い出してみてください。
そして、それがたとえどんな曲でも、先ずはそれを演奏できるまでにはなってみてください。
でも、きっとその頃には、もっと違うあなたがそこにいるはずです。
人生は長く遠い道のり。その中のほんの一瞬の事で貴方がドラムに関心を持ち、ひょっとしたら叩けるかな、と思った時。それが始める切っ掛けです。
ぜひ、チャレンジして魅力に触れてください。絶対後悔はしないと思います。むしろ、50代でそんな魅力を見つけたことに喜びを感じるのではないでしょうか。
だって、僕たちは半世紀の人生の中で喜怒哀楽を体験し、殆どの事に驚かないと思います。殆どの方々は、辛いことも楽しいことも、それこそ「もうこんな日は来ないでくれ」という悲しみも「これ以上幸せな事はない」と思った日々もあるでしょう。
単純な楽器である太鼓=ドラムは、加工できない単純な音が出せるからこそ、そんな人生を送ってきた貴方の息吹が宿る楽器です。ぜひ、鳴らしてみてください。きっと貴方の音がするはずです。そして出来れば僕は、それをまだ人生半ば、人生を始めたばかりの若い人たちに聴かせてあげてほしいと願います。
きっと何かを感じてくれると思います。
今回はマッサンさんに、中高年で「ドラムを始めたいけどキッカケが...」とお悩みの方へ向けて、今すぐ取り組むべき理由や、そこから上達するために抑えるべきポイントを解説してもらいました。
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